中日ドラフト1位高橋周平内野手(18)が10日、甲府凱旋(がいせん)アーチを誓った。今日11日のDeNA戦は、今春卒業した東海大甲府で3年間を過ごした第2の故郷山梨で開催される。すでに高木監督もスタメン三塁を明言。名古屋から塩尻経由の列車で3時間かけて甲府入りした高橋も気合十分だ。母校の和泉淳一部長に、「甲府で1発打って恩返しします」と約束したことを明かした。

 2軍降格中だった6日からの鳴尾浜遠征の際、甲子園出場を決めた母校の和泉部長を訪問。すでに「甲府から昇格、スタメン起用」の報道が伝わっていた同部長から激励され、1発宣言で応えた。後輩たちは12日に甲子園で成立学園(東東京)と初戦を戦う。前日に甲府で錦を飾れば、これ以上の景気づけはない。

 「活躍しないより活躍した方がいい」。この日は昨夏高校最後の試合を戦い、DeNA戦の会場ともなる小瀬スポーツ公園野球場で指名練習に参加。昨春の山梨大会決勝で左翼へアーチもかけた思い出の地を懐かしむように、快音を連発した。勝てばチームは初の6連勝。「ただいまの1発」でみんなを幸せにする。【松井清員】