<オリックス8-10ソフトバンク>◇19日◇京セラドーム大阪

 オリックス岡田彰布監督(54)が、3年契約が切れる今季限りで退団する可能性が出てきた。19日、3位ソフトバンクに敗れて5連敗。借金は今季最多の15となった。敗戦後のベンチ裏で、村山良雄球団本部長が、現場の体制について口を開いた。

 村山球団本部長

 宮内オーナー、西名球団社長とも打ち合わせをして、今シーズンは残り38試合、全力を尽くしてもらう。トーナメントのつもりで戦ってくれと。(試合前に)監督にも伝えました。(来季の)監督問題は「シーズンが終わってから本人とも話をして」ということになります。

 今季は「新・黄金時代」をキャッチフレーズに掲げ、李大浩ら大型補強も行った。岡田監督も初めて「優勝」を口にして、自信を見せていた。だが、シーズン前に離脱したエース金子をはじめ、坂口、T-岡田、寺原ら主力にけが人が続出した。カンフル剤として2度にわたってコーチの配置転換も行ったが、今季の連勝は「3」が最大と、波に乗れない状況が続く。

 この日の黒星で借金は15に膨らんだ。5位楽天と5ゲーム差、CS圏内の3位ソフトバンクと9ゲーム差。混戦パ・リーグの中で取り残されている。このまま低迷が続けば、球団は岡田監督と契約を更新せずに、今季限りで退団となる可能性も出てくる。ただ、まだ自力でのCS進出も残されている。村山球団本部長は「この世界はポンポンと勝ち出すと、どうなるかわからない。まだまだあきらめていないし、何が起こるかわからない」と、残り試合の全力投球と巻き返しを期待した。