阪神中村勝広GM(63)が3日、東都大学野球リーグ・駒大-東洋大戦(神宮)を視察した。お目当ては今春、首位打者に輝いた駒大・白崎浩之内野手(4年=埼玉栄)で、視察後は「新井2世」とも言われる実力を絶賛し、上位指名候補であることを認めた。

 スカウトの報告にたがわぬ実力を、その目で確認した。ネット裏、2階席から見つめる中村GMの眼前で「4番・遊撃」で先発出場した白崎は4回、左翼線へ二塁打を放って見せた。

 「打撃センスに光るものがあるんじゃないかな。魅力があるな。今の阪神にはいない大型内野手。鳥越に似ているが、より打撃センスがある」

 視察後、中村GMはソフトバンクなどで活躍した鳥越(現ソフトバンク内野守備走塁コーチ)を引き合いに称賛。ドラフト上位候補であるかという質問には「それは否定できないな」と認めた。“ポスト新井”の期待がある大型内野手は今秋の重要ターゲットだ。

 ◆白崎浩之(しらさき・ひろゆき)1990年(平2)8月20日、北海道・岩見沢市生まれ。埼玉栄では1年からレギュラーで出場するも、甲子園出場経験はなし。駒大では2年春に三塁のレギュラーをつかみ、今春には打率3割9分5厘で首位打者、ベストナインを獲得。183センチ、87キロ。右投げ右打ち。