ロッテの新監督に前西武監督で、今季は韓国・斗山でヘッドコーチを務める伊東勤氏(50)が就任することが11日、確実になった。関係者によると、2年連続Bクラスで事実上の解任となった西村徳文監督の後任として、すでに球団は就任を要請。同氏は受諾の方向で、プレーオフを戦っている斗山の全日程終了を待って正式交渉に入る。

 伊東氏は捕手として西武の黄金時代を支え、22年の現役生活で14度のリーグ優勝と8度の日本一を勝ち取った。現役引退後の04年には監督に就任。1年目で12年ぶりの日本一に輝くなど07年まで指揮を執った。09年のWBCでは総合コーチとして当時の原監督を支え、2連覇に貢献した。

 ロッテはこれまで日本人監督は生え抜きを中心に据えてきた。OBではない指揮官を迎えるのは97、98年の近藤昭仁監督以来となる。来季は外部の血を入れ、勝利の方策を知り尽くす伊東新監督の下で3年ぶりの日本一を目指す。

 ◆伊東勤(いとう・つとむ)1962年(昭37)8月29日、熊本県生まれ。熊本工-埼玉・所沢高から西武球団職員を経て81年ドラフト1位で西武入り。現役時代は通算2379試合で打率2割4分7厘、156本塁打、811打点。ベストナイン10度、ゴールデングラブ賞11度。03年に引退。04~07年に西武監督。今年から2年契約で韓国・斗山のヘッドコーチに就任。