巨人は、今日13日から1泊2日のCS対策・宮崎合宿を行う。今日13日はナイターで明日14日は12時30分開始のデーゲーム。調整と呼ぶには、あまりにハードな強行軍。背景には、トップダウンで開催となった祝賀会の存在があった。

 12日、都内のホテルで「セ・リーグ優勝祝賀会」が行われた。森元首相はじめ、政財界からもVIPが駆けつけ、1200人の来賓が集まった。原監督はあいさつで感謝の言葉を重ね、さらに「まだ、このチームは伸びしろのある、まだまだ強くなるチームです。必ず最後はジャイアンツが勝つと思っていただきたい」と、日本一を誓い、会場を沸かせた。

 CS出場予定の選手、コーチも集結し、約2時間の立食パーティーは、サイン会の様相。もちろん、集まったのは熱烈な巨人ファン。選手も首脳陣も快くサインに応じる。それだけに「なぜこの日に…」と、現場を無視した日程が惜しまれる。

 当初、宮崎合宿は12日からの2泊3日というプランもあった。だが、読売本社サイドの鶴の一声で、合宿日程は短縮された。チームとしては、CSへの調整を最優先したいところだが、それがかなわないのも巨人。そんな中、祝賀会でご機嫌なのは渡辺恒雄会長だった。「私は今年、実は86歳でありまして、最初は5連敗2つもやってハラハラさせて、最後は86勝。感慨ひとしおでございます。来年、87歳になりますから、87勝で優勝してもらいたいな」と、うれしそう。会の日程について、同会長の関与するところではないだろうが、配慮がないのは間違いない。【金子航】