虎が最新鋭機器を導入!

 29日の甲子園での秋季練習で新兵器がお披露目された。SSK社の「マルチスピードテスター2」(税別3万3000円)。スイングスピードと打球速度を同時に計測できる、打撃力向上に最適な小型機器だ。12球団で初めての導入となる。

 従来の計測器ではスイングスピードと打球速度の同時計測は不可能。ティー打撃で計測しても、ボールをミートできているかどうかまでは分からなかった。一方、今回の新計測器は打球の飛び出し速度(初速)も測ることが可能。スイングスピードより打球速度が早ければバットの芯でとらえた証拠になり、逆の場合は詰まるなどの「落ち度」があったことになる。より実戦に近い形でスイングをチェックできる。

 ゴルフスイングをチェックする際にも、同様の計測器が使用されている。野球バージョンは投球の初速と終速も測れる代物だという。SSK社の担当者は「速さが100のスイングで120の打球が出ればミートできている。詰まれば90とかの数字が出る。キャンプで使用されることもあると思います」と説明する。この日は打球速度チェックは行われなかったもよう。若虎の進化を助けるべく、11月1日からの高知・安芸キャンプでベールを脱ぐことになりそうだ。