阪神を今季限りで戦力外になり、古巣ロッテの入団テストを受けている小林宏之投手(34)が最終追試で炎上した。18日の紅白戦に3回から2番手で登板。だが変化球の制球が定まらず、最速139キロとキレを欠いた速球を狙われる悪循環に陥った。4回に青松に3ランを被弾するなど2回で打者14人に被安打6、2四球で5失点(自責4)という最悪の結果だった。

 「(時間があれば)戻せる感覚はある。でもこの3日間で出せなかった反省はある」と言葉を振り絞った。当初2日間のブルペンで判断される予定だったが、内容不十分で急きょ組み込まれた実戦。伊東監督は「厳しい仕打ちだったかも。昨日の今日で登板を決めたのは申し訳ない。でもいいボールもあったが、全体的に力不足かな。今の段階では厳しい」と話した。フロントはシーズン中の投球内容も加味して、既にテストを受け終えたG・G・佐藤、佐伯とともに近日中に合否を決断する。