元世界一監督が3連覇を狙う侍ジャパンに警鐘を鳴らした。コミッショナー特別顧問のソフトバンク王貞治球団会長(72)が22日、都内で講演会に出席。来春のWBCについて「あれだけキューバに勝ったから(戦力を)整備してくる。一流のトップをそろえてくる」と話した。今月の強化試合で日本が連勝したことで、第1ラウンド最大のライバル国の増強を警戒。3連覇に向け「何とか本戦までいけばチャンスがある。米国には絶対に行かんといけない」と話した。

 さらに第2ラウンドに進んだ場合に想定される、ある事態に言及。「日本、韓国、キューバ。そのうちの1チームどこかが抜けることになる。米国の策略とかいう話もありますけどね」。今回も組み分けはサッカーW杯のような抽選ではなく、運営サイドによるもの。第2ラウンドで対戦するA組とB組に過去2大会で決勝進出した3チームが偏った。言い回しは慎重ながら、大会方式に一石を投じた。