ソフトバンクは27日、前阪神の蕭一傑投手(26)を育成契約選手で獲得したと発表した。宮崎・日南学園で台湾からの留学生として注目を集め、甲子園に2度出場。奈良産大を経て、08年ドラフト1巡目で阪神入団も、4年間で1軍登板はわずか2試合に終わった。石渡編成・育成部長は「緩急と制球、球のキレで勝負するタイプ。阪神ではチャンスがなかったが、環境が変わって活躍する可能性に期待した」と説明した。

 支配下登録の都合もあり、元ドラフト1位を育成で獲得。同部長は「やる気を出させ、チャレンジさせたい。ゼロからのスタートで7月いっぱいまで支配下登録のチャンスはある」と期待を寄せた。また、前巨人の大立恭平投手(25)、前オリックスの柴田亮輔内野手(25)も育成契約で獲得した。3人とも年俸480万円。(金額は推定)

 ◆蕭一傑(しょう・いっけつ)1986年1月2日、台湾生まれ。高苑工商から02年4月、日南学園(宮崎)へ留学。2年夏、3年春に甲子園出場。奈良産大から08年ドラフト1位で阪神入団。10年11月のアジア大会台湾代表。1軍通算成績は2試合で0勝1敗、防御率2・16で、今オフ自由契約となる。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。

 ◆大立恭平(おおだち・きょうへい)1987年(昭62)8月20日生まれ。岡山市生まれ。興陽高3年夏の05年岡山大会1回戦で1試合21奪三振(延長10回)の大会タイ記録。岡山商大に進み、3年時に大学日本代表候補に。09年育成4位で巨人入り。1軍出場はなく、今オフ自由契約となる。最速148キロ。179センチ、72キロ。左投げ左打ち。

 ◆柴田亮輔(しばた・りょうすけ)1987年(昭62)7月18日、愛知県生まれ。愛工大名電では2年春、3年春夏に甲子園出場し、2年春準優勝、3年春優勝。05年高校生ドラフト3巡目でオリックス入団。1軍出場はなく、今オフ自由契約となる。183センチ、80キロ。右投げ左打ち。