福留さん、お待ちしております!

 阪神榎田大樹投手(26)が28日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、大先輩にラブコールを送った。

 「敵より味方の方がいい。あこがれの人と一緒にやってみたい気持ちはあります。(交渉なので)何とも言えないし複雑ですが…」

 虎が獲得交渉を進める福留(ヤンキースFA)は小学時代に所属した大崎ソフトボールスポーツ少年団の先輩。まだ交渉中ということで先輩と球団に配慮しながら、いち後輩としての素直な思いを口にした。

 契約更改では1000万円増の年俸4400万円でサイン。2年目の今季はセットアッパーとして48試合登板で3勝3敗2セーブ21ホールド、防御率2・34。一方で左肘関節炎のため夏場の約1カ月間をリハビリに費やし、9月下旬には左肘遊離軟骨除去手術も受けた。2度の戦線離脱を経験しながらも、「8回の男」を務めた点を評価された。

 「ブルペンは入ろうと思えば今でも入れる。でも焦っても仕方がないので、2月1日には入れるように。先発としてやれるようにキャンプに入って、その上で言われた場所で投げたい」

 3年目は先発転向が確実な情勢だ。すでに本格的なキャッチボールを再開。12月以降は鳴尾浜、甲子園を中心に故郷・鹿児島でのトレーニングも視野に入れる。「地元の方が落ち着くけど、両親がいるのが一番プレッシャーですから、鳴尾浜ですかね」と笑いを誘ってニッコリ。先輩の加入を期待しつつ、黙々と土台作りに励む。【佐井陽介】