中日高木守道監督(71)が27日、竜投に福留&ブランコの両OB封じを厳命した。名古屋市内で行われた大島のクラウン賞授賞式に飛び入り参加。「うちで頑張った選手だから力はある。彼らを抑えることが大事になるし、勝っていくには彼らを抑えなあかん」と、厳しい表情で言った。

 福留は阪神へ、ブランコはソーサ、ソトとDeNAに移籍した。ラブコールを送り続けた福留については「残念。まだやれそうな感じだからね」とつぶやいた。3助っ人の移籍は「外国人は金銭が一番だから仕方ない」と言い聞かせるように話した。もはや、みんなが敵と心を鬼にした。

 来季は開幕がDeNA戦で、2カード目が阪神戦。ブランコ、福留とも両球団の中軸が濃厚だけに、2人を抑えずして勝利はない。徹底マークで封じ込めろとの猛ゲキだった。

 新戦力には新戦力で対抗だ。4番は「打点が稼げるタイプ」と新外国人のエクトル・ルナ内野手(32=パイレーツ3A)が最有力と明かした。先日まで参加したドミニカ共和国のウインターリーグで打率3割3厘、7本塁打、25打点。99年にレッドソックスの主砲オルティスも輝いたMVP獲得の朗報がこの日届いた。

 最速161キロ右腕ダニエル・カブレラ投手(31=ダイヤモンドバックス3A)は、同リーグ5勝0敗、防御率2・47で最優秀投手賞。監督は「当然先発でしょう」と期待大だ。福留やブランコを抑え、ソーサやソトを打って勝つ。開幕ダッシュにシナリオはある。【松井清員】