WBC台湾代表候補の日本ハム陽岱鋼外野手(25)が、第2の故郷の日本への恩返しを誓った。11日、千葉・鎌ケ谷で自主トレを本格スタート。3月のWBC第1ラウンドは強豪の韓国などと同じB組で、勝ち上がれば第2ラウンドで日本代表との対決が実現する可能性がある。06年大会以来の代表入りに向け「日本のファンの前で台湾のユニホームでプレーしている姿を見せて、恩返ししたい」と発奮材料だ。

 年末年始は台湾で過ごした。台北で通りすがりの人に声を掛けられ「(台湾でも)有名になったな」と一瞬だけ悦に入ったが、日本人観光客で肩すかし。郷里での知名度アップのためにも「まだ正式に代表ではないけれど、絶対に出たい」と鼻息は荒い。2月は台湾代表の合宿への合流を遅らせ、日本ハム・キャンプでまず調整して仕上げる予定。日本への“里帰り”へ、足固めする。