ロッテ藤岡貴裕投手(23)が結婚していたことが13日、分かった。相手は同じ群馬県出身の小学校教諭(29)で、約5年間の交際を実らせてゴールインした。1年目は21試合に登板して6勝7敗と不本意な成績に終わった11年のドラフト1位左腕が、6歳年上の伴侶を得て、巻き返しの2年目をスタートさせた。

 藤岡が生涯のパートナーに選んだのは、6歳年上の姉さん女房だった。相手は小学校の先生。同じ群馬県出身で、高校時代に知り合ってから約5年間の交際を実らせた。背番号の18にちなみ、1月8日に婚姻届を提出。既に都内の自宅で一緒に生活しており「いつも料理を作ってくれて、おいしいです。一緒にいて楽しい人」と照れた。挙式については未定という。

 本来は、プロ2年目のオフに婚姻届を出すつもりだった。しかし「ずっと一緒にいるんで、遅かれ早かれ(結婚)するなら、できるだけ早い方がいい」。交際期間が長い分、絆も強まっており、1年繰り上げてのゴールイン。相手が30歳を迎える前に、という細やかな配慮もあった。正月明けには大学時代の恩師、東洋大・高橋昭雄監督(64)にも紹介を済ませ、祝福を受けた。

 藤岡は昨年、最速153キロの大学NO・1左腕として、3球団競合の末にドラフト1位で入団。開幕から先発ローテーションに組み込まれ、5月までに新人トップの4勝を挙げるなど「新人王の最有力候補」という下馬評通りの活躍を見せた。だが疲労が蓄積した6月に4敗を喫し、7月には左肩の違和感で2軍落ち。8月下旬の1軍復帰後に2勝を積み上げたが、トータルでは21試合の6勝7敗、防御率3・36という成績でルーキーイヤーを終えた。

 勝負の2年目に、新妻の存在は大きい。小柄ながらしっかりした性格の女性で、藤岡の父茂さんも「貴裕をうまくリードして、野球に集中できる環境をつくってくれそう」と信頼を置く。3人兄弟の一番下で、末っ子気質の藤岡に姉さん女房はぴったりなようだ。

 食事など私生活でも全面サポートを受けられる分、真価が問われる1年。責任感も一層増したようで「今年は成瀬さんに負けないくらい勝ちます」と、同じ左腕エースに肩を並べると宣言した。高校時代、甲子園出場時の雑誌には、「将来の夢

 幸せな家庭を築くこと」と答えた。1つ夢をかなえた藤岡は、決意も新たに今季の2ケタ勝利を目指す。