新助っ人がいきなりダメ出しだ。中日から移籍したDeNAトニ・ブランコ内野手(32)が22日、来日。球団が、名前に引っかけて検討を進める横浜スタジアムへの遊具のブランコ設置プランに苦笑いを浮かべると「(同じく中日から移籍する)ソーサからも聞いているし、インターネットでも見たけど…。ブランコブランコは、寒いよね」とツッコミを入れた。

 来日早々、きつい“1発”を放ったが、そこはファンを大切にする男。子供の集客を増やしたいという、球団の意図もしっかり理解している。設置が実現すれば「もちろん一緒に乗るよ。ファンのためだからね」と快く応じるつもりだ。

 当然、バットでもファンを喜ばせる。期待されるのは、どでかいアーチと重々承知。「スタジアムも狭いから、ホームランは40本以上打ちたい。場外ホームランも中日時代に1回打っているけど、横浜のユニホームを着て打ちたいね」と、力強く宣言した。

 その意気込みの表れ?

 か、現在の体重はベストから6キロ少ない104キロ。オフ中、完全な休みは1週間程度で、走り込み、打撃練習などで鍛えてきた。「これまで以上に(練習を)やってきた。今までどおりだと目標に届かないから。おいしいものを食べて、筋トレで筋肉をつけて、ベストの体重に戻したい」。6キロ増なら困りものだが、この絞り込みはやる気の証拠。この姿には、中畑監督もダメ出しはできなさそうだ。【佐竹実】