最下位脱出の前に、まずはウイルス撃退だ。DeNAは沖縄・宜野湾での春季キャンプに向け、“インフルエンザ対策6カ条”を設定。昨年は中畑清監督を含む7人の感染者を出しただけに感染予防に万全を期す。

 6カ条では、うがい、手洗い、マスクなど当然の予防策だけでなく、首からぶら下げる空間殺菌剤の移動時着用を義務づける。この新兵器は、放出される塩素系除菌剤やイオンが、身の回りのウイルスなどを防御するという。大人より抵抗力の弱い子供のために購入する親が多いというが、もちろん59歳の中畑監督も着用する。昨年はキャンプ2日目にいきなり発症。監督がリタイア1号という前代未聞の事態となった。話題こそ振りまいたものの、球団としては去年の二の舞いは御免。ファンサービスで外部との接触も多いだけに、しっかり6カ条を守ってもらう方針だ。

 この日、ベイスターズ球場で元気に自主トレを行った三浦も、「監督が一番気を付けなきゃダメでしょ」と皮肉たっぷり。「体調管理は大事。あとは気合です!」と、6カ条に番長流の対策?

 も加えた。最下位を脱出し、CS進出を目標に据える今季。大事なキャンプは“ノーモア・キヨシ”の精神で、感染者ゼロで乗り切る。【佐竹実】<DeNAのインフル対策6カ条>(1)移動時のネックストラップ式空間殺菌剤の着用(2)宿舎全室に加湿器設置(3)手洗い消毒(4)うがい(5)移動時のマスク着用(6)インフルエンザ予防接種の受診