球場使用権まで競売にかける!?

 ソフトバンクは25日、福岡ヤフードームの名称を2月1日から「福岡ヤフオク!ドーム」に変更すると発表した。略称はヤフオクドーム。ヤフオクはインターネット検索サイトのヤフー(本社・東京)が運営し、個人ユーザーが欲しいものを競り落としたり、不要になったものを出品できるオークションサイトの略称。この名称変更で新ビジネスが続々と展開されそうだ。

 球場を運営、管理する福岡ソフトバンクホークスマーケティング舘賢治COO(62)は「ドームの使い方に新しい提案を受けた」と具体案まで言及。「CSや日本シリーズに行けない場合は草野球にでも貸すしかないが、ヤフーさんとなら『明日、空いてます、この料金で』とすぐできる」。ポストシーズン進出を逃した場合、球場使用権をオークションにかけるという。球場ビジネスとしては合理的なアイデアも、チームにとっては“屈辱的”。これで尻に火が付き、日本一奪還となれば、名称変更のシナジー効果と言える?

 試合で使用した投手プレートやホームベース、選手グッズなども出品し、落札金を野球の普及活動にフィードバックする考えもある。可能性は無限大だ。ヤフー宮坂学社長(45)は「ヤフオクドームをリユース(再利用)という新しいムーブメントの起点にしたい」と力説。単なる舞台装置から次世代型の球場へ-。ソフトバンクの挑戦の価格や、いかに?【押谷謙爾】