大谷が歌になる!?

 日本ハムが本拠地を北海道に移転して10年の節目を記念したテーマソングを制作することが28日、分かった。歌詞はファンから募集する画期的な企画で、チームや選手に対する思いなどが曲となる。球団のメモリアルイヤーに入団したドラフト1位、大谷翔平投手(18=花巻東)への熱いメッセージも多く寄せられそう。大物ルーキーを連想させるフレーズが採用されれば、投打の二刀流に臨む大谷の発奮材料となりそうだ。

 「二刀流」「パイオニア」「道しるべ」「爽やか」など-。大谷をイメージしたフレーズが次々と並ぶかもしれない。日本ハムが本拠地移転10年の節目に立ち上げた「10th

 Seasonプロジェクト」。第3弾としてテーマソングの制作が決まった。歌詞はファンから一般募集する異色の取り組み。北海道やチームだけでなく、選手への応援メッセージもOK。大物ルーキーへの熱い思いが殺到しそうだ。

 キャンプインを3日後に控え、投打の二刀流に挑戦する大谷への注目度は日に日に増している。球団関係者も「大谷君とか選手への思いもあって当然。何か、そういう形のものは出てくるかもしれない」と話す。球団のメモリアルイヤーに入団した逸材だけに、ファンからの期待も高い。スーパースター候補を連想させる歌詞が、採用される可能性は十分ある。

 メード・イン・北海道の一曲は、プロで「エース兼4番」を目指すパイオニアにふさわしい。楽曲は4人組バンド「TRIPLANE(トライプレイン)」が制作する。メンバーが札幌出身で、ファイターズガールの活動でも球団とコラボレーションするエイベックスに所属する縁もあり、担当することになった。開拓者精神が宿る北海道の力を結集して出来上がるオリジナルソング。大谷にも発奮材料になるかもしれない。

 お披露目はホーム開幕戦となる4月5日ソフトバンク戦(札幌ドーム)となりそうだ。球団関係者も「ファンの皆さんで口ずさめる歌になればいい」と期待し、好評であれば来年以降の使用も検討している。大谷も開幕1軍を果たせば、本拠地デビューをともに飾る可能性もある。老若男女が歌える“大谷のうた”が、二刀流元年で大注目の新人を後押しする。