偽ナオ君が現れた。ソフトバンクのドラフト1位、東浜巨投手(22=亜大)を名乗る者がツイッター上に出現した。球団側は4日、本人がツイッターを使用していないことを確認し、悪質ないたずらと見て公式アカウントを通じて警告。削除を求めた。思わぬ騒動に巻き込まれた東浜は、あらためて高い注目度を証明した形となった。

 これも有名税!?

 東浜になりすました偽者が、ネット上でつぶやいていた。タイトルには「福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手の非公式アカウント。野球関係の質問はすべて答えます!!」とあり、最初のツイートはキャンプインを目前にした1月31日。本人と信じ込んだフォロワーからの問いに答えていた。

 対戦してみたい打者は「12球団全員の打者の方達と戦いたいです!(笑)」とし、目標の選手には「摂津さんです!

 同じ投手と言う事で摂津さんにいろいろ教えてもらってます!」などとそれらしく回答。本人と勘違いしたヤクルト育成枠の佐藤貴規外野手(20)がフォローするなど、ちょっとした騒動となった。

 当の本人は、偽物の存在をこの日に知った。新人6選手でイベント会場に向かうバスの中で、ツイッターを使用しているドラフト4位真砂勇介外野手(18)から教えられた。スマートフォンの画面を見ると「なんじゃこれ?」と言って困惑顔だったという。

 東浜は自分のパソコンを持っておらず、ツイッターは不使用。ブログも開設していない。学生時代から書き続けている野球日誌も「こちらの方が読みやすいから」と手書きにまとめるほど、ネット関係には今のところ興味がないようだ。

 球団側はツイッターを通じて“偽東浜”にアカウントを削除するよう警告した。昨春には球団公式ツイッターに「I

 am

 a

 Falkenborg」と、偽ファルケンボーグによる文法のおかしいつぶやきが発見された。球団広報によると、以前は王球団会長の偽物もツイッター上に登場したことがあるという。「これも注目されているということでしょうね」と球団広報。東浜も「別にいいんじゃないですか」と、あきれ顔だった。【大池和幸】