バットを片手に、ホテル-砂浜間を“散歩”した。今キャンプ最初の休日となった日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)は4日、室内練習場で自主的に打撃練習を行うため宿舎を出発したが、2軍の新人選手には首脳陣からオーバーワーク防止のため自主練習禁止令が出されており、それを聞いてしょんぼりと引き返した。「(疲れは)少しはあります。ユニホームを着て、スパイクを履いてますし…。下半身ですね。ゆっくり過ごして、次のクールに備えたいと思います」と静養にあてた。

 今日5日から始まる第2クール中には、学校での試験があるため、1度チームを離れることになる。しかし、休むつもりはない。「ランニングもウエートも、バッティングもできる。筋力を落とさないようにしたいです」。慣れ親しんだ花巻東の施設を利用し、沖縄から約2000キロ離れた場所で「ひとり花巻キャンプ」を敢行する。

 前日3日には初めてブルペン入りし、午後からはフリー打撃もこなした。本格的な二刀流養成メニュー。「流れが理解できました。これまでの流れもあるので」と花巻での練習でも、メニューに従いながらトレーニングするつもりでいる。「こっちではこまめに着替えているけど、あっちでは知らないうちに冷えたりすると思う」。気温差が激しいため、体調管理にも気を配る。

 もちろん、テストもおろそかにしない。「どこが出るのかも分からないから、範囲は(同級生に)聞きたいです。赤点だけは取らないように…」。投打に加え、勉強も合わせた“三刀流”!?

 スーパールーキーは大忙しだ。【本間翼】