昨年のパ・リーグMVP左腕に光明が差した。左肘痛で調整が遅れている日本ハム吉川光夫投手(24)が5日、本格投球を再開した。鶴岡を相手に直球を26球を投げ込んだ。「まだ嫌な感じはありました。1、2回(痛みが)出たので」と話すが、それは想定内。この日は、5割の力で現状を確認したが「次は球数を投げるか、強度を上げるか」とペースアップも視野に入れる。今後は1日おきに投球練習を取り入れていくつもりだ。

 着実な回復具合は周囲も認めている。鶴岡は「いい球が来ていましたよ。さすが」とひと安心。黒木投手コーチも「視界が開けてきたね」と話すなど、開幕へ向けて順調に段階を踏んでいる。「前に進んでいると思う」と話す吉川が、シーズン開幕を視界にとらえた。