阪神西岡剛内野手(28=ツインズ)が、鳥谷敬内野手(31)と初めてコンビプレーを完成させた。6日に行われたシートゲームで、二遊間の守備位置に就いた。見せ場はすぐにやってくる。柴田の打席だ。岩本の投じた5球は二塁へのゴロ。西岡が捕球すると、鳥谷にトス。鮮やかな併殺プレーだった。

 西岡

 楽しくできたかな、と思う。シーズンに入ってからも、継続できるようにやっていきたい。二遊間の感覚に関しては、心配していない。

 鳥谷

 そんなに違和感なくやれた。普通です。大丈夫。

 ともに実績は十分で、日本球界を代表する内野手。すぐに息のあった所を見せた。鳥谷がWBC日本代表の合宿に参加するため、コンビ練習の期間は2週間近く。2人が打席に立つことはなかったが、守備だけは確認しておきたかった。

 西岡はさらにファンを喜ばせた。一、二塁間のゴロをダイビングキャッチ。素早く二塁に送球し、封殺した。新戦力のスター性に、スタンドから拍手が起きた。5位に沈んだ昨年の反省から、今オフは守備力の強化に臨んだ。課題クリアへの期待感が早くも形になって表れた。

 3年ぶりの日本式キャンプに、西岡は疲労がたまってきた。この日は午後2時過ぎに練習を切り上げた。「6勤なので、体に疲れが出てくる時期。第2クールからしっかり対応していきたい」。キャンプ序盤としては上々の動き。鳥谷&西岡のコンビ熟成が今から待ち遠しい。【田口真一郎】