暴走老人を自任する中日高木守道監督(71)が、深夜に1人劇場を演じていた。7日に来日した4番候補のエクトル・ルナ内野手(33=パイレーツ3A)の来日を1日早く勘違い。何と6日深夜に、沖縄・恩納村の宿舎ロビーで1時間も待ちぼうけをしたという。

 「昨日来ると思ってホテルの入り口で1時間も待たされたよ」と衝撃の告白だ。1月下旬に来日したカブレラら4助っ人は中部国際空港まで出迎えた。ルナにもVIP待遇を計画。午後11時前に那覇空港に到着するルナの出迎えで、11時半からロビーに立っていた。

 ところが待てど暮らせとルナは来ない。球団関係者すら降りてこない。日付が替わっても辛抱強く、静まり返ったリゾートホテル入り口でポツン…。0時半を過ぎた時、ホテル関係者に「いつ来るの?」と確認。ホテルスタッフが球団関係者の部屋に連絡し、松永監督付広報がすっ飛び、やっと勘違いに気づいた。

 思い込みでも突っ走るのが守道流だ。ルナはこの日深夜、那覇空港に到着。ドミニカ共和国から22時間の長旅にも「監督が出迎えてくれているって。本当かい。うれしいね」と監督が手配したリムジンに乗り込んだ。宿舎で2日連続の出迎えとなった監督と抱擁を交わし、守道劇場はメデタシメデタシとなった。【松井清員】