11年ぶりにオリックスに復帰した平井正史投手(37)がキャンプ休日の12日、小松聖投手(31)と沖縄・宮古島市内の泡盛メーカー「株式会社多良川」の酒蔵を訪れた。96年日本一時に監督だった故仰木彬氏(享年70)がキープした泡盛の瓶(かめ)と対面。恩師の古酒を飲み、日本一奪回と史上初の2度目のカムバック賞への決意を固めた。

 「カムバック賞って2度も取れるのかな。でも、老骨にむち打って頑張っています。(ブルペンの)投球数は1000球を超えました。プロ20度目のキャンプで一番投げていますよ」と笑顔で明かした。

 中日時代の03年にカムバック賞を受賞。右肘などの故障で99年から4年間未勝利だったが、新天地1年目に12勝。復活を祝う栄誉だった。規定上は可能ながら、同賞を2度受賞した選手はいない。昨年の戦力外通告からはい上がったベテランが古巣を17年ぶりの日本一に導けば、夢ではない。「間違いなく日本一。Aクラスより、もっと上を狙わないと。オフの補強を見ても流れは来ている」と意気込んだ。【堀まどか】