侍ジャパンに真っ向勝負だ!!

 巨人高木京介投手(23)が、28日の日本代表との強化試合(ヤフオクドーム)で先発することが19日、分かった。昨季は中継ぎとして活躍し、今季から先発に挑戦する2年目左腕が、日本中が注目する侍ジャパンとの大舞台に抜てきされた。

 大役の指名は首脳陣からの期待の表れだ。原辰徳監督(54)は「去年の日本シリーズで四球、四球で満塁になって、どうしようもない場面で糸井を迎えて、京介がしびれる場面を抑えてくれたのを本当に評価している。先発のチャンスは彼自身が勝ち取ったもの」と言う。日本一が決定した第6戦で3番手として登板し、好援護した場面は記憶に新しい。

 ただ、高木京本人は昨季の実績などは頭にない。「まだまだ僕には力がない」と、連日の投げ込みに精を出す。14日に132球。16日には紅白戦でプロ最多の3回を投げて、翌17日にも130球。この日も当然のようにブルペン入りし、川口投手総合コーチも「自分が納得するまで投げる投手というのは楽しみ。この先も十分期待できると思います」と目を細める。

 「先発を奪いに行く立場で僕の立場に調整はない」と高木京。気迫の真剣勝負はV3を目指す侍ジャパンにも力を与えるはずだ。