西武の1番打者候補、浅村栄斗内野手(22)がしたたかに甘い球を待つ。ソフトバンクとの練習試合(宮崎アイビー)がグラウンドコンディション不良のため中止となり、隣接する室内練習場などで約3時間の調整。開幕戦(3月29日、西武ドーム)で対戦する日本ハムは武田勝の先発が決定しただけに「甘い球がくればどんどん振っていきたい」と意気込んだ。

 打順もポジションも当確マークは出ていない。だが「出るからには1番がいい」と、切り込み隊長役を望んでいる。昨季は栗山が離脱後の8月下旬から1番を務め、シーズン最後まで全うした。思い切りの良さには定評があるが「投手もドンドン振ってくるタイプは投げづらいと思う」。理想の1番打者像には「いないですね。自分の色を出していきたい」と気持ちの強さを見せた。

 昨季は開幕戦で同じ日本ハムに敗れている。渡辺監督は「(武田勝は)全体的に打っているイメージがある。(日本ハムには)昨年やられているからね」とリベンジに燃えている。浅村の強い覚悟が、開幕ダッシュの原動力になるに違いない。【今井貴久】