野手として開幕スタメンが濃厚な日本ハムのドラフト1位、大谷翔平投手(18=花巻東)が、先発投手としては2軍でスタートすることが26日、分かった。この日、野手として開幕ベンチ入りが正式決定。投手としては、今日27日にイースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)でリリーフとして3イニング投げる予定で、順調なら、次回は2軍戦で先発としてデビューする見込み。「エースで4番」も夢ではない本格的な“二刀流”へ向け、試運転に入る。

 今日27日に日本野球機構(NPB)から公示される開幕メンバーに名前を連ねることになった大谷だが、それは、あくまで野手としてになる。球団は野手として1軍の試合に出場しながら、先発投手としての調整を2軍で進める方向で検討。1、2軍の双方が関東で試合が組まれる日なら、昼は先発投手、夜は打者として、それぞれの試合に出場することも可能となる。

 実戦3度目の登板を翌日に控えたこの日、大谷は2軍施設のある千葉・鎌ケ谷のブルペンで35球を投げ、調整を完了した。当初は、鎌ケ谷で行われた2軍戦に野手として出場予定だったが、今日の登板に備えて、急きょ取りやめに。万全の状態でマウンドに上がることになった。試合を視察する栗山監督は「球数が増えた時にどのように変化するのか見たい」。大谷は「3イニングは初めて投げるので、しっかり準備したい。点をやらないことと、チームにいい流れを持って行ける投球を心がけたい」と、自分自身を奮い立たせていた。