右肩関節唇損傷で戦線離脱中の日本ハム斎藤佑樹投手(24)に、投球練習再開のメドが立っていないことが2日、分かった。この日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で練習に参加し、約40~50メートルの距離で強めのキャッチボールを行った。2月の春季キャンプから前進はしているが、中垣トレーニングコーチは「試合へ向けたブルペンでの投球練習はまだまだです」と、本格投球は時期尚早とした。

 新たな投球フォーム固めに時間をかけている。患部に負担が掛からないよう、1つ1つの動きをチェックしながら、体に覚え込ませようとしているが「まだ、(右肩が)痛い時はあります」と未完成。この日行ったネットスローの最中も、同コーチに「(左手の)使い方は、こうでいいですか?」と質問するなど、精力的に新フォームの習得に取り組むが、投球練習再開の時期は不透明なままだ。

 満足に投げられないもどかしさはあるが斎藤自身、焦りは見せていない。「良い感じで、きています」と話す。西武との開幕3連戦はテレビでチェックした。2戦目に先発したウルフが足に打球を3度も直撃しながら奮闘した姿に「負けていられないですね」とニヤリ。発奮材料にし、気持ちを新たにしていた。【木下大輔】