<楽天1-9日本ハム>◇2日◇Kスタ宮城

 日本ハム木佐貫洋投手(32)が、きっちり役割を果たした。7回途中まで1失点で3勝目を手に入れた。「もっと長いイニングを投げたかった」。4点リードでリリーフを仰いだ悔しさは残ったが、粘り強く試合をつくった。

 味方の攻撃中に行う大事な“仕事”も欠かさなかった。対戦したばかりの相手打者の特徴をノートに書き込んでいる。巨人時代の08年に同僚だったグライシンガー(現ロッテ)をまねたことがきっかけだ。「スコアラーからの情報もあるけど、自分の感覚も大事にしていると教えてもらいました」。マウンド上では、メモしたことを思い出しながら、攻め方を考えている。

 試合後は早くも次の登板に視線を向けた。「1週間後は、また楽天戦。次は札幌ドームなので思い切り投げたい」。きっと、この日に記したメモを生かして、チームの勝利に貢献するはずだ。【木下大輔】