<巨人0-5阪神>◇7日◇東京ドーム

 巨人杉内俊哉投手(32)が、まさかの3被弾で今季初の黒星を喫した。3回、藤井彰に高めの直球を左翼席へ運ばれると、4回には新井貴に右中間へ3ラン。さらに、7回には新井貴に2打席連続のアーチをかけられ5失点。「3本も打たれるとは思わなかった。ボールが高かった」と悔しがった。

 この日は宝刀のスライダーが抜け、右打者外角へのカウントを取るスライダーが決まらなかった。カウントを整える球として、直球に頼らざるを得ず「苦しくなった」。前回は中日相手に完封勝ちを飾ったが、思うようにはいかなかった。

 これまで5月は好調だった。昨年は4勝負けなし。ノーヒットノーランまで達成した。今季、5月最初の登板は、まさかの結果となった。「次からは、もっと低めに投げます」。交流戦でスイッチを入れ直す。

 ▼杉内が1試合3本の本塁打を浴びたのは05年6月7日広島戦(福井、緒方、前田)06年4月23日オリックス戦(迎、中村、ガルシア)同7月30日日本ハム戦(小笠原、新庄、稲葉)に次いで7年ぶり4度目の最多タイ。新井貴には2本許した。杉内が同じ選手に1試合2発は04年4月28日ベニー(ロッテ)05年5月10日ラロッカ(広島)に次いで3人目で、日本人選手は初めて。