背中と腰の張りで出場選手登録を抹消されている阪神のルーキー藤浪晋太郎投手(19)が、16日にブルペン投球を再開する。中西投手コーチが「日曜日に投げた時と同じ間隔で、明日(14日)は休ませる。木曜日(16日)にブルペンに入らせる」と復帰登板の26日日本ハム戦(甲子園)までの調整プランを明かした。

 藤浪はすでに張りが取れ、練習でもキャッチボールやダッシュを問題なく行っている。山口投手コーチも「こっちが抑えるのが大変なくらい」と話すほどの回復ぶり。甲子園での指名練習に参加した藤浪は「昨日と変わりないですよ。あとはコーチに聞いて下さい」と余裕の表情で話した。

 最後に登板した5日ヤクルト戦(甲子園)から次回登板までは3週間の間隔が空くが、その間もこれまで通りの調整サイクルを踏襲する。登板と想定した日曜日にピッチングし、火曜日にオフを設ける。木曜日、土曜日にもブルペン投球で汗を流す方向。慣れたペースで臨み、日本ハム大谷との注目ルーキー対決へ、万全を期した調整が施されるわけだ。

 指揮官も初めて2人の対戦に言及した。「ファンのみなさんも期待しているだろうし、そういう対戦があれば喜んでもらえるし、見られる可能性はあるよね」(和田監督)。青写真も明らかになった復帰ロードを、藤浪が突き進む。【山本大地】