<オリックス8-3中日>◇23日◇ほっともっと神戸

 中日高木守道監督(71)は2度目の4連敗を苦々しく振り返るしかなかった。「ああも簡単に、ポンポンはじき返されたらどうしようもないわ」。先発大野雄大投手(24)が3回に逆転してもらいながら連続本塁打を浴びるなど、5回途中で今季最悪の7失点KO。「代え時なんて難しくない。最低7回は投げてもらわなあかん投手だから」。前日は6回につかまった岩田を「打たれる前に代えるべきだった」と悔いたが、この夜は信頼の続投が裏目。勝負は中盤で決した。

 交流戦は本拠で4連勝した後、敵地で4連敗と内弁慶ぶりが顕著になった。深刻なのは投手陣だ。4連敗中は1試合平均13被安打以上で9失点。ただでさえエース吉見が今季絶望で、両リーグ最多26試合登板の岡田も疲労困憊(こんぱい)。メジャー19勝のテスト生、ヘスス・コロメ(35)の入団決定にもまだ時間がかかる。監督は意を決し、投手陣再編を明言した。

 「打たれている投手は技術だけでなく精神的に参ってる面もある。おるメンバーでやるしかないし、ファームから上げてと考えている」。テコ入れ策は、不振で2軍調整中の山井大介投手(35)の1年ぶり先発だ。今季初先発した17日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦は5回6失点だった。「思い切ってやってくれれば」と28日からのロッテ2連戦を託す方針。救援陣も25日西武戦から田島らを戻すなど、野手枠を減らして投手枠を13人として立て直しをはかる。「名古屋からやる、ということですよ」。4連勝した本拠で出直す。【松井清員】