今季の交流戦最終戦で、注目の挑戦が実現する。日本ハム大谷翔平投手(18)が、今日18日の広島戦(マツダスタジアム)に先発登板し、初めて投打両方をこなす。17日、札幌から広島へと移動した大谷は、2勝目を目指す投手としてはもちろん、打率3割を超える打者としても、チームに貢献することを誓った。栗山英樹監督(52)は、大谷が「反抗期」に入っていると独特の表現で期待し、上位打線での起用も示唆した。

 長いプロ野球の歴史でも、この発言は希少であろう。もしかしたら、史上初めてかもしれない。今日18日の広島戦に登板する大谷は、言った。

 「自分で自分を助けられればいいです」

 2勝目を狙う、プロ3度目の先発マウンド。打率3割2分8厘を誇る打者として、投手・大谷を援護することを口にした。

 本人が強調するように、大事になるのは投打の切り替え。「バッターのときにはバッター、全力で打ちに行く。投手のときはしっかりピッチングをしたい」。試合前からバッテリー間でミーティングを行い、ブルペンで最終調整する。試合中のイニング間も「基本的には投球のことを考えて」過ごすが、いざ打席に立てば、打者としての本能を呼び覚ます。

 スタメン出場に限れば、4試合連続安打中とバットは好調をキープしている。登板日でのプロ入り初アーチという快挙にも期待は膨らむが「いつも通り左中間を意識してできればいいです」と、力まず自然体でつなぎに徹する。

 前日16日の対戦で、広島打線の特徴は分析済み。だがその際、ある“事件”があった。ベンチでの代打待機を望んだ大谷に対し、栗山監督はベンチではなくロッカー室のモニター前で、広島打線を研究することを指示。渋々従った大谷だが、試合中には再び同監督のもとを訪れて、ベンチ入りを直訴した。

 指揮官は「いいからモニターで見とけって言ったのに、『でも…』って。でもじゃない!

 って言ったんだけど。反抗期だね」と苦笑い。だが「自信がついてきたということなんだろう。責任とか自覚が生まれてきたんだと思う」と頼もしく見つめた。

 さすがに今日18日は、試合前の打撃練習を回避させる方針だが、栗山監督は「打ちたいって言い出すかな?」と、ここでも“反抗期”を心配!?

 今季2度目の4連勝がかかった、チームとしても大事な一戦。大谷は「いい流れで来ているので、何とか勝てるように。(投げ合う広島野村は)甲子園もずっと見ていたし、大学時代も名前のあった方。勉強するところもあると思うけど、チームとして負けなければいいです」。球界に新風を吹き続けている黄金ルーキーが、また歴史の1ページを刻む。【本間翼】