<巨人12-7DeNA>◇5日◇東京ドーム

 DeNAが鬼門でまた負けた。5回までに11失点しての完敗。中畑清監督(59)は試合後、渋い表情で会見場に現れ「初めて(会見を)拒否していいか?」。東京ドームでは11年10月6日から1分けを挟んで12連敗、敵地では16連敗。就任以来、1勝も出来ておらず「ぐうの音も出ないほどやられてしまって。東京ドームで勝つ、勝てないというレベルの野球じゃない」と嘆いた。

 期待を持って送り出した新助っ人ティム・コーコラン投手(35)も救世主にはなれなかった。3回までに84球を要し、8安打2四球で4失点KO。直球は最速147キロをマークしながらも制球に苦しんだ。高めの球をことごとく打たれた右腕に「ストレートの走りはよかったけど…。真ん中に集まりすぎていた。向こうの打線は甘い球を見逃さない」と苦言。それでも先発の駒不足に苦しむだけに「チャンスを与えなきゃいけないチーム事情もある。先はあります」と、奮起を求めるしかなかった。

 光明は中盤までに大勢が決しながらも7点を挙げた打線。「野手は頑張ったと言ってあげたい。明日につながる試合は出来たから、今度はやってやるぞ」と雪辱を誓った。【佐竹実】

 ◆ティム・コーコラン

 1978年4月15日生まれ、米国ルイジアナ州出身。96年ドラフト44巡目でメッツに入団。デビルレイズ(現レイズ)で05年にメジャーデビュー。今季はブレーブス傘下3Aで10試合に先発し3勝4敗、防御率2・98。メジャー通算40試合5勝9敗。188センチ、93キロ。右投げ右打ち。推定年俸4000万円。