巨人原辰徳監督(55)が続投を前提としたチーム強化策を話し合った。23日、東京・銀座の読売新聞東京本社で、渡辺恒雄球団会長(87)白石興二郎オーナー(66)と会談。前半戦について報告すると同時に、今後の巨人軍について意見を交換した。原監督は「私の来季の部分とか、やるとかやらないとかっていう話はまったく出ていないのですが。その部分をかなり超越した話をしたという記憶はあります」と内容を説明した。

 今季限りで原監督と巨人の契約は切れる。だが、渡辺会長との話は、来季以降に関わることを多分に含んでいた。原監督が「自前の生え抜きの選手たちが出て来ている。今後もそれを続けていきたいね、とか、来年のドラフトの戦略にしても、どういうふうに考えてるんだ?

 とか、そういう話はいつものようにありましたね」と話したように、続投を前提とした話題が続いたという。

 その後、場所を大手町の球団事務所に移し、桃井恒和球団社長、原沢敦GMとも会談した。桃井社長は「こちらも続投という前提で動いているし、話もしている。ドラフトにしても、外国人の補強にしても。今日もそういう意見交換をした」と、正式な続投要請こそしてはいないものの、続投が球団の意思であることをあらためて裏付けた。すでに渡辺会長も「Bクラスにならない限り続投だろう」と公言している。この日、両者が意思の確認をすることはなかったが、来季に向けた話し合いそのものが、続投に向けた既成事実になりそうだ。【竹内智信】