左膝痛で2軍調整中の阪神西岡剛内野手(29)の1軍復帰が“秒読み”だ。9日、鳴尾浜で2軍降格後、初めて屋外練習を再開。二塁でノックを受け、遊撃から転送された併殺プレーでは二塁上でジャンプスローを披露し、軽快に動いた。

 約10分、フリー打撃もこなし、精力的に汗を流す。「状態が良くなれば復帰する。今週中とか区切りはない。明日練習して行けると思えば(1軍に)上がるでしょうし、流れに任せようと思う」と早期復帰をにおわせた。7月末に出場選手登録を抹消されてから回復を最優先。当初は、8月27日巨人戦(東京ドーム)が再昇格のメドだった。最短復帰が可能なこの日の1軍合流こそ見送られたが、今日10日に鳴尾浜でシート打撃を行って、状態を確認する。

 和田監督も「試合に出て試してみないことには判断できない。明日、シートに入るし、その報告を聞いてから」と説明。順調なら11日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰する流れになりそう。13日広島戦からの1軍復帰も現実的だ。西岡も「痛みは消えてきている。毎日、テレビで(試合を)見ているけど落ち着かない。早く復帰したい」と言う。今後は素早い動きに患部が耐えられるかが焦点。打線が低迷する窮地でリードオフマンの復活が近づいてきた。