<楽天3-5日本ハム>◇21日◇Kスタ宮城

 楽天が今季ワーストタイの4連敗を喫した。先発美馬が2回に崩れ、序盤で3失点。2番手の新外国人レイが4回途中から試合を立て直したものの、8回に3番手の片山が痛い2失点。9回の反撃も及ばず、5位日本ハム相手に2戦連続の取りこぼし。星野仙一監督は「8回の2点が効いている。2死走者なしから2点とられるようじゃ、寂しいね」と淡々と振り返った。

 天王山へ向け黄信号だ。23日からは3・5ゲーム差で追い上げる2位ロッテと、直接対決3連戦が控える。前日20日に、不動の2番の藤田が左太ももの内側を痛め、出場が微妙。さらに聖沢も前日の試合で左足のかかとを痛め、出場選手登録を抹消された。その聖沢に代わって出場した島内が2回に送球ミス。これが失点につながった。星野監督は「ああいうミスをしてると、流れが向こうにいってしまう」と苦言を呈した。

 追い打ちをかけるように、アクシデントも起きた。4回に美馬が首に打球を受け、負傷降板。病院で検査を受け、打撲で骨に異常はなかったが、患部は赤く腫れ上がった。球場を後にする時も、アイシングをしながらの状態で「痛みは多少あります」と、すぐに投球再開とはいかない模様だ。

 3カード連続の負け越しで、投打がかみ合っていない。ケガ人も続出で首位チームに暗雲が垂れ込めてきた。星野監督は「バタバタする必要もない。いつも言っているように、まだ山もあれば谷もある。こういうのも想定内」と冷静だったが、首位攻防戦を前に立て直しが急務だ。【斎藤庸裕】

 ◆けが人続出の楽天

 左太ももの内側を痛めた藤田は、仙台市内の病院でMRI検査を受け異常なしと診断された。出場選手登録は抹消せず、当面は様子を見る。聖沢は左かかとに大きな水ぶくれができ、病院で検査の結果、擦過性水疱(すいほう)と診断された。2~3日は地面にかかとをつけられない状態だ。19日には強肩で守備力の高い牧田も、脇腹痛で出場選手登録を抹消された。