<オリックス2-4楽天>◇29日◇ほっともっと神戸

 快気祝いの1発だ!!

 楽天ケーシー・マギー内野手(30)が1回、オリックス西から左中間へ22号2ランを放った。アンドリュー・ジョーンズ外野手(36)の先制打に続く本塁打で、先発則本昂大投手(22)を強力援護した。咽頭炎のため27日オリックス戦で途中交代したが、体調回復。チームに2連勝をもたらした。2位ロッテが敗れたため、優勝マジックは2つ減って「26」となった。

 サンキュー、ボス!

 マギーの2ランには、星野監督への感謝がこもっていた。1回、ジョーンズの中前打で先制し、なお2死一塁。オリックス西のスライダーをとらえ、左中間へ放り込んだ。直球が4球続いた後の変化球。「何を待っていたということはない。打てる球を打っただけ」と、芯を食った。1回から敵を突き放す、貴重な1発。「則本のために早く点を取ってあげたかった」と話す頼もしい姿は、2日前とは大きく違った。27日オリックス戦。発熱を訴え、4回で代走を送られベンチに下がった。病院の診察結果は、咽頭炎。夏場の疲労がたまったのかも知れない。

 前日は、負担を考慮され指名打者で出場。そしてこの日、本職の三塁に戻った。陰には、指揮官の心遣いがあった。星野監督から愛用のプロポリス(蜂ヤニ)を贈られた。「うがいして、そのまま飲むとのどにいいぞ」と言われた。説明書を見たが、日本語。「何が書いてあるか分からない」と一瞬だけとまどったが、「これで良くなるなら」とゴクリと飲み込んだ。

 マギー

 監督の気持ち、心遣いがありがたかった。苦くなかったかって?

 味なんて、どうでもいい。早く良くなりたかった。

 報道陣から体調の回復具合を質問されたが、「試合に出る以上は、万全だと思ってプレーしている。体調がどうのこうの、言ってられないよ」と即答。ジョーンズと2人で4得点全てをたたき出し、星野監督は「今日は2人の日だったな」と目尻を下げた。

 マジックが点灯する前、20日の日本ハム戦のことだ。チームが3連敗を喫した直後のベンチ裏。マギーは星野監督の元に出向き、「俺にできることがあれば言ってください」と直訴した。初優勝へ突き進むイヌワシ軍団には、プロ意識のかたまりがいる。【古川真弥】