オリックスが「岡山の李大浩」こと創志学園・奥浪鏡内野手(きょう=3年)に注目していることが2日、分かった。身長175センチ、体重95キロの大型内野手。迫力ある体格から高校生離れした長打力を誇り、高校通算71本塁打をマークする。三塁守備も無難にこなす柔軟性も併せ持つ逸材。球団関係者は「おもしろい。パワーがあるし、打撃もやわらかい。あの体でサードを守れるのも魅力」と評価した。

 チームの主砲李大浩と重なるのは、背格好だけではない。そのパワーは規格外だ。今春の練習試合で愛媛・済美のエース安楽智大投手(2年)から、中堅、右翼に2打席連続本塁打を放った。今夏は岡山県大会の1回戦で敗退し甲子園には縁がなかったが、隠し玉的な存在としてマークしている。

 補強ポイントの1つとも合致する。右の長距離砲は李大浩、バルディリスら外国人頼みとなっている。球団は将来的に主軸を打てる和製大砲候補を探している。ドラフト上位候補は即戦力投手を基本線としているが「将来性のある高校生もバランスよくとりたい」と関係者。動向を含め「岡山の李大浩」に熱視線を送る。

 ◆奥浪鏡(おくなみ・きょう)1995年(平7)8月29日、広島・呉市生まれ。呉東リトルで野球を始め、広中央中時代は広島ジャガーズボーイズに所属し全国大会に出場した。創志学園では2年夏に三塁手として県大会準優勝も今夏は1回戦敗退。高校通算は71本塁打。175センチ、95キロ、右投げ右打ち。