プロ野球記録55本塁打の更新を狙うヤクルト・ウラディミール・バレンティン外野手(29)が“地方回避”を歓迎した。4日、福井での巨人戦が雨で流れ「振り替え試合が東京ドームになると思うので、自分としては都合がいい」と不敵に笑った。今年は巨人戦の地方開催が多く組まれ、今回が7試合目だった。本塁打が出やすい東京ドームでの試合が増えれば、快挙達成への追い風になるからだ。
地方球場は苦手だった。前日3日の富山で4打数1安打と不発だったように、通算13試合で3発、打率2割5分6厘。本拠地神宮での44試合32発、4割8厘と比べたら雲泥の差だ。その理由を「アメリカでは、地方球場で試合をしない。メジャーでもマイナーでも、ホームとビジター以外にやらないからね」と野球文化の違いを挙げた。慣れ親しんだ球場でこそ、本来の力を発揮できるタイプだ。
試合中止が決まると、名古屋へ移動した。ナゴヤドームでは5試合で2発、4割4分4厘と相性がいい。中日3連戦を終えれば、得意の本拠地に戻って6連戦が待つ。「1号、100号、シーズン球団最多記録と、節目のホームランは神宮で打ってきた。ホームで決められるのであれば、これ以上うれしいことはない」と自信をにじませた。
52本塁打とした後、期待される1発は3試合で音なしだが「打撃は崩れてない。毎日打てる時もあれば、1、2週間打てない時もある。早く達成したい気持ちはあるけど、ホームランばかり狙うと、打率が落ちて空回りする。コンパクトに打っていきたい」。鬼門の地方開催は今年すべて終了。もう球場環境への不安はない。自慢のフルスイング全開でいく。【柴田猛夫】




