<イースタン・リーグ:巨人5-4ロッテ>◇28日◇ジャイアンツ球場

 ロッテ成瀬善久投手(27)のCS登板が見えてきた。イースタン・リーグ最終戦となる巨人戦に先発。6安打3奪三振2失点で、6月末に1軍を離れてから初めて実戦で5回を投げきった。最速は133キロだった。

 視察した斉藤投手コーチは、ホッとした表情で見届けた。「明日様子を見て、問題なければ大丈夫。1度上で投げさせて、CS第1ステージに間に合うかどうか」と昇格へ及第点を与えた。今日29日に2軍からの報告を待ち、肩に異常がなければ、10月6、7日のオリックス戦か8日の西武戦で1軍復帰する予定だ。

 不振で2軍調整となった以降は左肩痛で、投げたくても投げられない状態が続いた。押し出し含む3四球、86球を要すなど課題は残るが「今季は間に合わないと思っていたので、5回投げられたのが本当にうれしい。あとは上で投げる姿を見せるだけ」。先発不足で悩むチーム。やっぱりエースが必要だ。【鎌田良美】