<広島3-5中日>◇3日◇マツダスタジアム

 広島前田智徳外野手兼打撃コーチ補佐(42)が引退試合と銘打たれたマツダスタジアムでの中日戦に臨み、24年のプロ野球人生に終止符を打った。8回の代打で投ゴロに倒れると9回には11年ぶりの右翼守備に就くなどハッスルした。度重なるケガにも苦しんだ超個性派は最後まで超満員のファンを沸かせてグラウンドを去った。

 入団時の監督だった山本浩二氏(66)がテレビ解説のため引退試合に訪れた。試合前練習中に言葉を交わすと前田智が感極まる場面もあった。「全部が思い出。グラウンドに出てきたときに、(着こなしがよく)一目で目についた。それが始まり。やることに対し、打ち込むタイプ。特に野球、そしてゴルフ。努力は人一倍していた。これだけ、引退を惜しむファンがいるのは、野球への姿勢を見てくれていたからだと思う」と振り返った。