<広島3-5中日>◇3日◇マツダスタジアム

 広島前田智徳外野手兼打撃コーチ補佐(42)が引退試合と銘打たれたマツダスタジアムでの中日戦に臨み、24年のプロ野球人生に終止符を打った。8回の代打で投ゴロに倒れると9回には11年ぶりの右翼守備に就くなどハッスルした。度重なるケガにも苦しんだ超個性派は最後まで超満員のファンを沸かせてグラウンドを去った。

 前田智の引退試合に、今季最多の3万2217人が詰めかけた。関係者に配布される大入り袋も、前田智の写真入りの特製だった。内野自由席の場所取りや引退限定グッズを狙い、前日午後8時ごろから球場正面などに並び始めたファンは、午後3時の開場前に約3000人にふくれあがった。引退グッズのみ約2万8000個を扱ったショップには開場とともに長蛇の列。直筆サイン入りボール300個は20分で完売した。京都市の山本克久さん(43=会社員)はサインボールなどに合計4万4000円を使い「絶対に手に入れたかった」と笑顔。鳥取市の田部浩常さん(30=会社員)は「逆境にめげない姿に、勇気づけられたこともあります」とグッズを手に話した。