西武の来季の1軍投手コーチとして、石井丈裕氏(48)が浮上していることが20日、分かった。石井氏は西武で通算7年間コーチを務め、11年には1軍投手コーチのブルペン担当を任された。12年からはフロント入りし、ライオンズアカデミーのコーチに就任。受諾すれば、3年ぶりの現場復帰になる。

 不在だった投手コーチの組閣が動き始めた。今季、1軍コーチを務めた杉本コーチが2軍に配置転換される見込みで、石井貴コーチは退団。23日から秋季練習が開始され、来季のV奪回に向け、コーチ人事は急務だった。選手として、西武で6度のリーグ優勝に貢献し、92年は沢村賞、MVPを獲得。1、2軍のコーチを務めた経験のある同氏が浮上したようだ。

 新監督は伊原春樹氏に一本化されたが、チームは変革の時を迎える。6年間、監督を務めた渡辺監督がシニアディレクターに就任。安部打撃コーチ、光山作戦兼バッテリーコーチも退団した。球団側は常勝軍団構築に向け、組閣に着手。ここ数年守護神が固定できなかったこともV逸の理由の1つで、新体制の下、投手陣の強化に取り組む。