巨人原辰徳監督(55)が40年ぶりの日本一連覇へ、マーくん攻略の大号令を下した。26日にKスタ宮城で開幕する日本シリーズで楽天との対戦が決定し一夜明けた22日、東京ドームで練習を行った。原監督は今季24勝無敗の相手エース田中を撃破することを、今シリーズの肝に掲げた。攻撃、守備、そして戦略の三位一体で白星を奪い取る。
前人未到の山を越えなければ、日本一連覇はない。原監督は今季24勝0敗の田中攻略を宣言した。「負けている投手と当たる方がいいのかも知れない。でも彼を打って、やっつけることが、最も大事なところだね」。田中に負けても他で4勝すればいい、という退路を断ち切った。
すべての力を結集させなければ、打倒マーくんは果たせない。相対する攻撃陣はイメージを膨らます。小学校時代のチームメートで同級生の坂本は「ボール球になる変化球を我慢して、ストライクになる変化球を打てれば」と話した。高橋由は通算13打数3安打ながら、3本とも本塁打。セ・リーグの打者で最多を誇る。今季は対戦がなく「昔のことだから」と多くを語らないが、田中の脳裏には1発の強烈な記憶が焼きついているはずだ。
ロースコアに持ち込むことも勝利への大前提になる。田中は12球団トップの6・08点の平均援護点を受けてきた。橋上戦略コーチは「まずは失点しないことが大事。投球自体は去年から大きく変わっていないが、援護点を得られている」と冷静に分析する。初戦で先発で投げ合うことが濃厚な内海は「気合を入れます」と短い言葉に決意を込めた。
個々の能力に采配という力を加える原監督は「攻略について具体的な部分は沈黙する。ただ臨機応変に戦えるのがウチのスタイル」と自信をのぞかせる。「巨人VS楽天」というカードに野球人の血がたぎる。「プロ野球で最も新しい球団と、最も歴史ある球団が日本シリーズを戦うことができる。歴史にとって、素晴らしいことだと思う」。難攻不落の田中を倒し、栄光へ突き進む。【広重竜太郎】




