オリックスが19日、西武からFA宣言した片岡治大内野手(30)と東京都内で交渉を行った。すでにFA交渉した楽天に匹敵するであろう3年5億円以上の複数年契約を提示したとみられる。

 交渉した瀬戸山本部長は「最大限の誠意を伝えました。喜んでいただけたと受け取っています」と球団を通じてコメント。片岡からは「少し時間をいただき検討させていただきます」と返答があったという。

 ほっともっと神戸で秋季練習中の森脇監督も、盗塁王4度の片岡に熱烈ラブコールを送った。「プロ入りしたころから興味を持って見ていたが、内野手としての能力が極めて高い。走者としても素晴らしい。若手のレベルを上げるためにも、そういう存在が必要」と、ソフトバンクからFA宣言し、オリックス入団が濃厚となっている山崎勝己捕手(31)とともに、若手の多いチームで生きた教材として期待している。楽天、巨人なども名乗りを上げている片岡の決断を待つ。