ソフトバンクが阪神を退団するジェイソン・スタンリッジ投手(35)と日本ハムを退団するブライアン・ウルフ投手(32)のダブル獲得を目指すことが21日、分かった。仮に両右腕が加入すればオセゲラ、バリオスを合わせた4人のうち1人が外国人枠の都合であふれるが、小林海外兼中長期戦略担当部長は「今年に関しては全社的になりふり構わずやるということです」と語った。さらに助っ人の中継ぎの補強にも「ファルケンボークを出して(退団)おり可能性はある」とし、飽和状態をいとわない。

 すでに野手ではメキシカンリーグ元首位打者でキューバ人のバーバロ・カニザレス内野手(33)が加わり、オリックスを退団する李大浩の獲得にも動く。国内FA市場では球界初の3人獲得を狙い、日本ハムFAの鶴岡、中日FAの中田賢には好感触。広島FAの大竹が巨人入り決定的ながら、小林部長は「うちはあきらめていませんよ」。“逆転打”の中身は伏せたが、5年ぶりBクラスの現実から親会社を挙げた大補強を進めていく。