日本ハム大谷翔平投手(19)の超大型“特番”が放送されることが1日、分かった。CS放送のGAORAがこの日までに、3年連続で来年2月の沖縄・名護キャンプ全日程の生中継を決定。初の1軍スタートが決まっている大谷が、密着マークされる予定だ。キャンプ休日を除いて最大1日6時間、1カ月で約150時間の大ボリュームで、2年目を迎える二刀流の動きが、余すところなく茶の間に伝えられる。

 二刀流2年目も大注目の中でスタートを切る。大谷が、来年2月の春季キャンプを生中継するGAORAの密着マークを受ける。同局担当者は「大谷君を中心にテレビの前のファンにお届けしたいと考えています。彼がグラウンドに出ている時は、常に追いかけます」と、鼻息が荒い。午前10時から6時間の生中継を予定しているが、その大半でテレビ画面には背番号11の一挙手一投足が映し出される予定だ。

 大谷に特化した連日の長時間生放送となるが、見どころは満載だ。2月8日には投手として斎藤と投げ合い、中田との初対戦の可能性もある紅白戦が組まれている。また、来季は中6日で先発ローテーション入りしながら、合間に野手で出場するという新たな「二刀流」に挑む。練習での配分はどうなるのか、1年目と調整方法にどんな違いを見せるのか-。2年目の本格始動を追いかけることで、ありのままを現地へ行けないファンに伝える。

 今季は2軍キャンプ地の沖縄・国頭村での始動だった。同局も超大型ルーキーの様子を伝えるべく、名護から“大谷カメラ”を派遣も、光回線が開通していない同村からの生中継は物理的に不可能。初ブルペンや初フリー打撃といった節目を放送するにはタイムラグが生じていた。「今回は通信環境も問題なく、どこでも生中継ができます」(同担当者)。投打の練習はもちろん、全体練習後の個人練習も可能な限り生中継する。

 日本ハムの春季キャンプは例年、休日を除けば25日前後。放送時間は単純計算で計150時間程度となる。大谷特番とも言える来春のキャンプ生中継は、二刀流2年目の骨格が浮き彫りとなる放送となりそうだ。【木下大輔】