今季限りで現役を引退した阪神桧山進次郎氏(44)が、きょう9日に入団発表を迎える猛虎の新人選手たちにエールを送った。8日、京都市内で野球教室を開催した桧山氏は、晴れて虎のユニホームに袖を通す6人についてこう語った。

 「プロに入るということはそれだけの能力があるから。それだけの自信を持つ一方で、謙虚な気持ちで勉強するか、しないかは自分次第。どういう考え方、どういう姿勢でやるかが大事でしょう」

 91年にドラフト4位で入団した桧山氏はパワーというプロの壁にぶち当たりながらも、創意工夫を重ねて猛虎の看板選手へとなっていった。レギュラーの座を剥奪された時も配球を学び直すなど折れない心で復活。成功のカギとなったのはまさに頭と心だった。

 この日の身体測定で発揮したように各選手は他人にはない才能を持っている。それを生かすも殺すもハート次第。これからの野球人生で身に染みていくであろう神様の金言は、新人たちの胸にどう響くか。

 この日は中日波留コーチ、楽天藤田ら現役選手らとともに毎年恒例となった「アスリートワールド学童野球教室」で子供たちに熱血指導した。

 「自分が子供だったら、これだけ思い出に残る1日もないやろうし。野球人として、やはり子供はね…」

 これからプロを目指す子供たち、そして、プロの世界に飛び込んでいく若者たち。次世代の選手たちを見つめる桧山氏のまなざしは熱を帯びていた。【鈴木忠平】