もう、決めちゃいました!

 DeNA中畑清監督(59)が14日、早くも来季の先発ローテーション候補をぶち上げた。ドラフト1位柿田、4位三上の即戦力コンビに今季1年目だった三嶋、井納を加えた1、2年生4人。阪神からFA移籍した久保に三浦、藤井ら中堅、ベテラン組が脇を固める。今季を通じてローテを守ったのは三浦と三嶋だけで、後半戦からローテ入りした井納らの既存組と新戦力が競う図式だ。

 中畑監督は力を込めて言った。「柿田は即戦力。ローテに入ってもらわないと困る。主軸になって勝ち星で引っ張っていってほしい」と最大級の期待をかける。三上は「真っすぐにパワーがある。ローテに入ってくれないかな」と評価した。三嶋、井納に関しては既に力を認めている。ただ注文も忘れない。「若手が先発陣をリードしてほしいんだ。それでないと勢いがつかない」。

 そこに実績のある久保が加入した。「久保は先発で使いたい。若手が競う中に、三浦や藤井が入ればいい。そこに10勝を計算できる外国人が加われば」と、構想を練る。今季630得点はリーグトップながら、防御率4・50は最下位だった。打線ではオリックスからバルディリスが加わる予定で、ブランコの後ろを打つ5番の課題をクリア。問題は先発陣を含めた投手陣の整備、強化だった。ベテランと新戦力の融合で投手力を底上げできれば、悲願のCS進出も見えてくる。【矢後洋一】