日本ハム栗山英樹監督(52)が、独居の高齢者宅を訪れ、雪かきをするプランを温めていることが18日、分かった。球団も協力態勢を取り、元選手の球団職員らでボランティアの「雪かき部隊」を結成することになりそう。降雪量が増える来年1月に実施する方向で話は進んでいるという。

 栗山町に拠点を置く栗山監督は「寒い冬に(北海道で)生活しないと。長靴の裏に滑り止めを張るだとか、最初は知らないよね。でも分かってくる」と話し、選手にも北海道に住むことを薦めていた。「野球だけをやっていたらダメ。地域に根付かないと、10年後も応援してもらえない」。その思いが「雪かき部隊」結成につながった。

 豪雪地帯では、一晩で何十センチも雪が積もり、玄関から出られなくなることもある。ひとり暮らし高齢者宅の除雪は、社会的な問題にもなっている。学生ボランティアらが率先して行っている地域もあるが、同じように、栗山監督率いる「日本ハム雪かき部隊」も出動する。これをきっかけに、社会全体に雪かきボランティアが広がっていくことを期待している。

 まずは札幌市内での実施を目指し、各方面と調整中。「厳しい季節も一緒に生活をして、苦労を共にしないと」。北海道に住み、北海道の球団を率いる監督だからこその試み。シーズンオフも地元ファンと一体となり、大粒の汗を流していく。